美術館のアウトリーチ、病院への提唱者:池俣武生

「がん拠点病院」である当施設に、2009年、新棟が完成する。そして更に、放射線治療施設も「高精度の放射線治療」を目指した放射線外部照射装置2台のリニアックが導入される予定。

現段階の公立病院に於いて、患者さんに満足して頂けるアートスペースの整備は十分でない。最も大切なアートパークがないのです。予算がないのですから何らかの方法を打ち出して患者さんに安心して頂ける環境つくりが必要となっています。経費がかからない方法を模索しなければなりません。その中で最良の方法が「美術館のアウトリーチ」なのです。

病院を維持し運営している同じ自治体には、必ず美術館が存在します。ここでコレクションされている作品をお借りするのです。

待合室や治療照射室に「治療を受けている患者さんに元気や勇気そして安らぎを頂ける作品、そのレプリカを待合室や通路に設置することを「美術館のアウトリーチ」と言います。

美しいパネルは本物の作品に劣らない強さをもたらします。更に本物の作品は近距離に美術館がありますから、元気を勇気を頂ける、オリジナル作品を観る楽しみも発生してきます。

定期的に展示作品を交換しながらお見せしてゆきます。

近くには「三岸節子記念美術館」がありますから、この展開は、全国に広める中でも最高の実践場所と考えているのです。

これらの「作品の選択」をするのコーデイネータの眼が重要となります。「安らぎ」や「アート力」が頂けるか否かの「眼」の重要性が発生します。その「作品を観る技術」が備わっていなければ逆効果となることを知っていなければいけない。「アートを観る眼」

待合室には大きめで薄型の液晶モニターを設置して、美術館の本物の作品を解説を含めてお見せします。さらに、照射中には、癒しの音楽を静かに流していきます。ヒーリング・ミュージックとヒーリング・アートによって免疫力を高め、自然治癒力を高めるなどの放射線治療との相乗効果をもたらしてくれます。

「美術館で放射線治療を受ける風景」を設置していきます。

付き添いの家族の皆さんにも喜んで頂けると確信しています。

          病院アート・コーデイネーター 池俣武生

放射線治療を受けられる患者さんの待合室では、このように液晶モニターに映し出された三岸作品を見るい事が出来ます。本物の作品は近くの美術館にあります。

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Art Powerを必要としている場所はここです。

「がんなどを切らなくても治す」放射線治療は患者さんの60%(米国),25%(日本)が受けています。

治療照射は20回から30回に分割して照射が行われます。照射室は患者さんが一人になりますから、放射線治療の周辺整備「心が落ち着くアート・パーク」が必要です。

公立病院の放射線治療室のアートパークの実践を示します。世界で始めての試みです。

美術館のアウトリーチ実践企画者 池俣武生

ARTの力