原体照射法は、腫瘍体積だけに照射線を集中させる方法、360°全回転することで、腫瘍の大きさに対応する。
凹部の腫瘍型では打抜き照射を採用。
照射する腫瘍体積は三次元変化を持つため、打抜き照射に用いる吸収体も三次元に対応した吸収体を個々の症例毎に作成する。図はリニアックの照射口部にタングステン(粒状)吸収体を取り付けているアダプター。彎曲している脊椎部を保護する。
全骨盤領域の原体照射の適応する例。 三次元的腫瘍体積をカムで表示。
使用MLC巾がアイソセンターで3cm巾 この症例は頭尾方向の長さが15cm。
三次元原体に欠かせない照射技術には、三次元の保護部位を打ち抜こうとする吸収体が必須となる。これらを満足させうる「三次元打ち抜き吸収体」を上の写真に示す。粒状タングス用いる。
アナログ的であるけれども、これで三次元の原体照射(3DCRT)が完成したことになる。
このメカニズムを臨床の中で実践させるには、リニアック装置1台分の費用を要したため採用する施設は限られていた。
1998年MLCを用いた打ち抜き体のない原体打ち抜き照射が可能なFOCUS−RTPで治療計算を開始し、線量検証を行う。愛知県がんセンターのFOCUSのみで検証を行う。この実験検証をがんセンター水谷と名古屋大学小幡教授と青山放射線技師とで進める。小幡教授のこの論文がアメリカの放射線治療専門雑誌に投稿するが採択されなかった。なぜか!海外で原体照射が採択されなかった要因に、線量増加と照射角度毎の照合が明確に提出されなかったことが挙げられる。けれども現在のTomoTherapy のIMRT発信がアメリカであることが不思議である。
治療したい腫瘍体積の近くに重要臓器などが存在しない場合には(急峻な線量低下を必要としない部位)、MLCを用いた原体打ち抜き照射が優位な照射方法の一つである。国内では、これら原体照射に対する基礎的研究の検証が乏しいのは、 原体照射機構装備がなかったからである
原体照射法の普及推進者 池俣武生
骨盤部領域の外部放射線治療の際に採択される原体二軸照射方法
大腸小腸及び直腸への線量を可能な限り最小にさせる照射方法の一つ。
| 原体照射法は、1960年代に臨床適用される。当然すべての制御はアナログであった。2000年代ではすべてがコンピュータ制御され、どの治療装置にも装備される。それは、ソフトの開発が大きく寄与する
私は、この40年間の「原体照射の発展」に携わって来たので、その発展的プロセスを記録して行く。 これは、現在の「高精度放射線治療」の原点である、と言う表現は過言ではない 池俣武生 |
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